指導者育成プログラム
プログラムの概要
目的 |
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目標 |
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方法 | 新人教員育成100日プログラムの「指導者」を対象として行う、100日プログラムと効果的に組み合わせた集合研修 |
カリキュラム
3.5時間/回×3回
回 | テーマ | 実施内容 |
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事前 課題 |
スキルマトリックス診断 (100日プログラムで実施) |
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1 | 指導の目的・内容・方法を理解し、 新人指導を開始する |
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指導者育成プログラムで指導者が学ぶこと
SL理論(状況対応型リーダーシップ)Situational Leadership の概要
SL理論とは、新人(部下)の成熟度を4段階(S1~S4)に区分し、それぞれに有効なリーダーシップのスタイルを示したものです。
なぜSL理論が必要なのか
新人(部下)教育でよく聞かれる課題は「新人(部下)が独り立ち以降も不安が多い、指示がないと動けない」というものです。
実は独り立ちの段階では、新人(部下)教育は半分しか終わっておらず、独り立ち以降も新人(部下)を成長させるための関わりが必要です。
独り立ち以降の新人(部下)教育のあり方については、SL理論が参考になります。
SL理論は、新人(部下)の成長には4つの段階があると捉え、上司はそれぞれの段階で新人に対する関わり方を変えながら成長させようという考え方です。独り立ち以降の新人(部下)教育では、「教える」「説明する」から「考えさせる」「気づかせる」関わりへとシフトしていくことが必要であり、指導者がこれを理解し実践しなければなりません。
新人の成長・成熟度 | 指導者の行動 |
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S1 指示型(教示型) | 「教える」個々の業務手順を具体的に説明する |
S2 コーチ型(指導型) | 「考えさせる」覚えたか、出来ているかを確認する |
S3 援助型(支持型) | 「気づかせる」目的や根拠について考え気づかせる |
S4 委任型 | 「任せる」できていることを任せ、自信を持たせる |
プロセスレコードの概要
プロセスレコードとは、介護現場における対人関係、特に介護職員と利用者の間の相互作用に関する文章による記録のことです。
(元々は看護師の患者との人間関係の向上として使用されはじめたものです)
介護職員が利用者の(対人相互作用による)行動を、知覚分析し、それにもとづいて、介護職員がどのように行動をおこなったかを、出来事の後で、内省的な観察を加えて記述していきます。
なぜプロセスレコードが必要なのか
新人育成において大事なことは、新人と指導者が信頼関係を構築すること、そして新人の状況に応じて関わり方を変えることです。
これらがどの程度出来ているのか、指導者のコミュニケーションスキルを鍛え、自己覚知と他者理解を深めるために、指導者研修ではプロセスレコードを使います。
新人との関わりを振り返ることで、指導者が自分のコミュニケーションの癖や新人の感情に気づき、より良い関係づくりに役立てることができるようになります。
スケジュール
効果・評価
学びの姿勢がもてた
仕事するにあたり、新人が原理原則を踏まえた上で行うことで、根拠をもって利用者に関われると感じました。
私自身も、改めて学びの姿勢をもち、仕事をしていきたいと振り返ることができました。
特別養護老人ホーム・29歳
色々意見が聞けてよかった
介護の原理原則について考え直す機会ができた。
シートを活用し、新人と話す機会を作っていきたい。
また独り立ち後の関わり方が難しいと思っており、色々意見を聞くことができた。
特別養護老人ホーム・26歳
共感と安心感がもてた
現場で介護をしている中で大切にしなければと再確認の場となり、とても良い時間でした。
また、同グループの指導者の方々と話す中で、意見交換や情報の共有、共感と安心感など得られる時間でした。
デイサービス・33歳
指導者育成プログラムの期待と効果
社会福祉法人 五彩会
福島県いわき市の「社会福祉法人 五彩会」とは、長年に渡り、研修・新人育成プログラム等で介護職員の育成を一緒に取り組ませていただいております。
毎年定期的に「新人職員育成100日プログラム」「100日プログラム指導者研修」等を実施し、法人全体で職員の育成を前向きに取り組み、法人全体で楽しみながらおこなっていて、それが「辞めない職員」へと繋がっているのだと感じさせてくれる法人です。
2020年度は、世の中の状況からオンラインでの研修・訪問調査で実施しています。
職場のオンライン等の環境づくりに関してもとても前向きに取り組んでいただき、ピーエムシーとしても大変ありがたく、順応な対応にとても助かっています。
今回は、初回の「100日プログラム指導者研修」の前に岩谷郁子常務が受講生の皆さんにお話した内容をご紹介いたします。
社会福祉法人 五彩会 「100日プログラム指導者研修」 岩谷常務より受講生へコメント
今日はブラザーシスターの制度と役割を学ぶ研修になります。
今年の選抜されたメンバーもまた素晴らしいですね。
前に何度か経験したことがある方も何人かいらっしゃるかと思いますし、全く今回初めて、初参加の方も何人もいらっしゃいます。
今日学ばせていただく、「人を育てる仕組み」それを学ぶんですが、この育てる仕組みというのが、実はしっかりと実践していくと自分を育てることに直結してきます。これをやってみた人だけが確信として手応えとしてつかめます。
そのためには後から学ぶ、チーム相関図というのをしっかりとマスターして実践していく必要があるんですね。
表面だけ理解して自己流に実践していってしまうと、実は自分も育つというところまで到達できないんですよ。
ですから最初は「えーちょっとこんなにいろんな人と横の連絡を取ったり、縦の連絡を取ったらしなければいけないの?」という風にちょっと面倒だなと思う人も、思う時も出てくるかもしれませんが、実はそのことが自分以外の人とどう情報共有し、協力し合うかという、実はご自分がリーダーになっていく素質を学ぶチャンスなんですね。
今までは自分に与えられた仕事をきっちりとしていればそこで役割は全うしていた、また自分も満足感が得られたんです。
でも、今度人を育てるポジションに、人を育てる役割になった時には、自分一人では実は育てられないんですね。
周りの人たちの理解と協力をどう自分が得られるか、なんですよ。
理解をしていただく事、それから協力をしていただく事、でもそのためには自分も他の人を理解し、自分がやれることを手助けしていく自分を作っていかないと、上手くつながらないし、一瞬そういうことができたとしても継続していかないんですね。
継続をしていかないと、形にはなってきません。
誰でも花火と一緒で、一発花火上げる事は実は誰でもできるんです。
割合たやすい、ちょっと才能があれば、ぽんぽんぽんぽんぽんと目立つところで花火を上げる事は、実はほとんどの人がやりやすい事なんです。でもその上げる花火を継続的に、永続的に作り続ける人というのは、実はここが要なんです。
いつも同じパターンで作っていたら、変化は起きませんので、A と B と違う異質な物が合わさった時に新たな化学反応が起きるわけです。これが実は素晴らしんですよ。
ですから、人によってはぶつかる事を避ける人がいるんです。
これは喧嘩をしなさいと言うことではなくて、ご自分の考えややっている事も理解をしていただくために、提示していく事、これが大事なんです。それに対して違う意見、それからこうじゃないの?言われることが出てきます。
その時に一緒に考えて、そうかなと、双方で一緒に考えていく、これをやり続けていくと新しい化学変化が起きてくるんです。
ところが自分が正しい、私は習った事やっているんだから間違いない、という所で理解を求めることもなく、自分の考えだけでやり続けていくと、実は新たな変化が生まれないので、枯渇していっちゃう、形骸化していっちゃう、時代遅れになっていっちゃう、という事に繋がっていきます。
ですから今日はすごく大事な事を学びます。
学んだら、必ず一つずつ実行していかなければ役に立ちません。
自転車に初乗りした時と一緒です。
頭で一生懸命自転車を乗る練習をしても実は乗れません。
ですから学んだからには是非自転車に乗って、走ってみてください。
そうするとご自分の手応えを感じ、それが全て自分の力になってきますので。
育てる人が育ってくる仕組みが、実はこのブラシスの制度です。
素晴らしい皆さんになっていただく事を期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上です、ありがとうございます。
実績
新人職員育成プログラムは、72施設の職員に対し、集合研修として20グループ(125人)に実施
(2019年4月~2020年11月現在)