研修担当者のブログ

2024.04.30

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「施設長及び管理者向け研修」実施報告

「施設長及び管理者向け研修」の報告

 

介護人材不足の深刻化、職員の業務負担が増大している中で、管理者の介護職員に対する個別の関わり(メンタルケア、ラインケア)は益々重要となっています。しかし、多忙な管理者が個々の職員に時間をかけて関わることは現実には難しいと思います。

そこで今回は、限られた時間の中で、管理者はどのように職員と関わっていけばよいかを専門家の実践報告を交えて学ぶ研修としました。

この研修は、昨年度に続いて、Zoomを使ってオンラインで実施し、参加者は23名でした。

 

1)実施日時

・令和6315日(金) 14時~16時(120分)

 

2)研修内容と担当講師

・第一部:「カウンセリング・ティーチング・コーチングの基本的技術」斎藤 洋(ピーエムシー)

・第二部:「福祉職員に対する職場のストレス対策としての短時間面接」田中康雄(西南学院大学社会福祉学科教授)

 

3)結果

[第一部]:カウンセリングティーチングコーチングの基本的技術

まず、職員の話をどのように聞くかということを勉強しました。「オープンクエスチョン」で相手の話の解像度を上げていく技術、チャンクアップ・チャンクダウンの考え方について勉強しました。

例えば、職員Aさんが職員Bの悪口を(Bさんがいないところで)話しているのを聞いてしまったら曖昧にスルーしますか?同調してしまいますか?それとも、「そんなことは言ってはいけない!」と否定しますか?という「お題」に皆で挑戦しました。具体的には、スルーでも同調でも否定でもなく、悪口を言った部下Aさんに対して、もう少し詳しく話を聞くということを練習しました。

Aさんの発言はどこまで妥当なのか?Aさんの思い込みなのか?主観的な意見なのか?というところを、質問(オープンクエスチョン)で掘り下げていくことによって、明らかにすることができます。

Aさん自身にも、自分の考え方の妥当性について気づいてもらうことが出来ます。

短い時間でしたが、簡単なグループワークも入れてオープンクエスチョンの大切さが理解してもらえたかと思います。

 

[第二部]

田中先生から、実際にストレス軽減効果のみられた短時間面接の質問内容について報告を聞きました。

・質問1「今、仕事上ストレスに感じていることは何か?」

・質問2「仕事上のストレスの対処方法について」

・質問3「仕事上自分自身の成長を感じていることや自分で自分を褒めてあげたいことは?」

・質問4「今後、仕事を通して自己実現して行きたい事は何か?」

 

これらの質問を通して、部下が他人に話を聞いてもらったり、部下が自分の考えを言語化することがストレス軽減効果につながる、ということが研究によって明らかにされたそうです。

こちらも参加者間でグループワークを行って、「聞かれてどのような気分になるか」「自分ならどう答えるのか」を体験しました。

今回の管理者研修では、研修終了後アンケートが集まらず、参加者の率直な感想を聞くことができませんでしたが、私自身、今後の研修の中で、受講者の皆さんに対してこれらの質問を投げかけ、その答えを傾聴し、その結果どのような効果が得られたのかを、実際に試していきたいと思っています。

[講師所感]

介護現場のマネジメントを行う立場の人に対しての迎えの関わり方に対する研修の機会は本当に必要だと実感しています。来年度もこのような機会が持てたらとてもありがたいと考えています。

 

ただ、現実には研修への参加者数は多いとはいえませんでした。

申し込みが増えない原因として、研修テーマだけでなく、研修の実施時期(年度末の多忙な時期)や、申込期間が短いことが関係しているのではないかと思いました。

 

今回の研修での学びを今後活かしていけるよう、精進したいと思います。

 

ここまで読んでいただいて、大変ありがとうございました。