研修担当者からの情報発信
2025.04.20
特別養護老人ホーム クレイドルやけやま 施設長からのコメント

社会福祉法人 ひすい福祉会
特別養護老人ホーム クレイドルやけやま
2023年・2024年度と継続して主任・係長クラスの職員をピーエムシーのチームリーダープログラムに参加させました。受講を通じて、現場リーダーたちの意識と行動に確かな変化が現れていることを実感しています。
成果
まず、係長・主任それぞれの役割意識に変化があったと思います。特に印象的だったのは、受講者の多くが、単なる業務遂行にとどまらず、「チーム全体をどうまとめていくか」「働きやすい現場づくりにどう関わっていくか」といった視点を持つようになった点です。自分の立ち位置を再確認し、前向きな気持ちでチームと向き合おうとする姿勢は、現場にとって非常に心強い変化です。
また、自己理解・他者理解の重要性を再認識したことで、職員同士の関係性に対する考え方も変わり、より柔軟で受容的なコミュニケーションが増えているように感じます。
特に係長コースではPDCAサイクルがある程度理解できるようになったと感じます。人材不足が進む中で介護職の勤務体系の見直しを行っているのですが、全職員で取り組んで行けるよう、具体的で達成可能な小さな目標を掲げ、試行錯誤を重ねながら課題解決に取り組んでいます。
行動面の変化については、チームメンバーとの関わり方が変わったと思います。アサーションやABC理論を学んだ事で物事を前向きに捉える意識が高まり、部下との関わり方も変化しました。
主任クラスでは部署メンバーとの1on1ミーティングに取り組み、それぞれの部署においてメンバー間のコミュニケーションの量・質が向上したと感じます。以前よりも「相手の話を引き出す」「まずは聴く」という姿勢が定着しつつあります。
課題
一方で、すべての受講者が即座に大きく変化したわけではなく、「自分では変化があったか分からない」「頭では理解できていても行動に移すのは難しい」といった声も聞かれました。この点については、今後も施設内で継続的に学びと実践の機会を設け、フォローアップしていく必要があると感じています。
今後も、係長・主任クラスの役職者としての成長と、法人全体の働きやすさと働きがいが向上することを目指して人材育成支援を継続して参ります。