研修担当者のブログ

2021.04.2

人材育成プログラムや研修カリキュラムの考え方

チームマネジメント研修 2020年度のふりかえり

1.はじめに

2020年度、多くの方がそうだったと思いますが、自分にとっても仕事のやり方が本当に大きく変わった年でした。

春から夏にかけ、新型ウイルスの影響が予想をはるかに超えて長期化し、数々の研修が中止または延期となりました。私たちピーエムシーでも、研修のあり方を対面からオンラインに変更して研修を準備し提案することになりました。

ピーエムシーは今まで、どちらかというと介護の「専門性」よりも「組織性」に焦点を当てた研修をやってきました。講師の知識を受講生に伝えるというよりも、受講者と講師、あるいは受講者同士の対話を大事にした研修です。それを売りにここまでやってきて、ここにきて今更「距離をとろう」「密を避けよう」と言われ、いったいどう研修をアレンジしようかと、悩みながら相談しながら研修を進めてきました。

ある法人では、複数の拠点施設のリーダークラス職員を対象としたマネジメント能力向上のための研修を毎月1回、3.5時間×8回のオンライン研修として実践を重ねました。研修のテーマは「部下との関わり」グループと、「業務改善」グループに分かれました。研修には5名の講師が関わりましたが、ICTを活用してお互いの認識のずれを防ぎながら8回の研修を無事に終える事が出来ました。

2.研修の内容や質の担保

毎月1回3.5時間×8回のチームマネジメント研修を5名の講師が分担して進めるにあたり、毎月1回の講師ミーティングをzoomを使って行いました。

研修実施時は、講師は東京や横浜など様々な場所からzoomで新潟の施設と繋がります。ピーエムシーも必ず研修事務局として三条市から回線をつなぎ、研修を行いました。

法人と相談して、毎回1名研修実施時にオブザーバーの出席をお願いしていました。オブザーバーは法人内の管理職の立場の方をお願いしました。オブザーバーは会場にいて講師がカメラ越しに気付けないことを伝えてくれたり、第三者の立場から研修に関する率直な意見を頂きました。

研修事務局とオブザーバーで毎月1回のミーティングを開き、様々な意見感想を聞きながら研修内容の修正を行いました。

3.ツール

オンライン研修では、zoomを活用しました。いろいろなやり方を試しましたが、「1拠点1グループ(図1)」が最も多かったです。使用機材は初期のころは施設にお願いしてプロジェクターやスクリーンを用意してもらっていましたが、だんだんとシンプルになり、現在ではノートPC とスピーカーフォン、インターネット回線で研修を快適に行う事が出来ています。

「1拠点多グループ(図2)」も何度か試しました。原始的ですが、この形で研修を行う時は、研修会場にいるオブザーバーの方にお願いして、スピーカーフォンを定期的に動かしてもらい、各グループの話し合いを聞かせてもらいました。

研修の準備や振り返りの際は、スラックがとても大きな役割を果たしました。ピーエムシー(研修事務局)と研修施設と講師をスラックでつなぎ、研修資料や情報のやりとりをしました。年度途中からは、いくつかの施設のリーダーさんたちが「受講生チャンネル」をつくって講師と繋がり、頻繁なやりとりを始めました。講師も多忙な中、丁寧に受講生とやりとりを重ねて、その施設の取り組みはとても素晴らしい成果をあげました。

4.工夫

ほとんどの研修で受講者がマスクを着けており、講師から受講生の顔が見えない、表情が分からない、ということが起こりました。ある施設の施設長は、この話を聞いて受講生のマスクを外した笑顔の写真を撮り、わざわざ講師に送ってくださいました。また、施設の様子も講師に分かってもらいたい、と航空写真など数枚の施設の写真を講師に送ってくださいました。

ほとんどの研修で受講者の許可を得てレコーディングし、講師間で観て他の講師のやり方を学んだり、施設長にみてもらったり、使い方には十分注意が必要ですが、こういう事が簡単に出来るのがzoomの良い点だと思いました。

・介護施設がこのようなICT化を進めるにあたって、今までパッとしなかったいち職員が、実はパソコンに詳しくて「めちゃ頼りになるじゃん!」ということが起こったりして面白いなと思いました。

5.課題

オンラインの研修は、講師と受講者の距離を近づけることが難しいだけでなく、受講者間の対話を深めることが難しいもので、色々と工夫が必要でした。わざと休憩を長めにとってみたり(そうすると99%仕事の話で盛り上がる)、「フリータイム」と称して会場の受講者に時間をあげて好きなこと話してもらったり、ここは今後も工夫が必要な部分だと考えています。

もっともっとスラックとかラインワークスのようなチャットツールを使いたいのですが、殆どの介護職員の方が、職場では自分用の端末を持っていないため、なかなかここが進みません。今クロームブックとか2~3万円で買えるものもあるので、もっと変わるといいな、と考えています。

6.2021年度に向けて

今年度は個人的にはグーグル(特にGoogleフォームとyoutube)を活かした介護現場の生産性向上に挑戦したいなと思っています。もう既に色々な使い方されていますが、本当に面白くて大きな可能性を秘めています。