研修担当者のブログ

2022.06.7

リーダーシップとマネジメント 組織開発

高齢者施設における利用者への虐待をどう防ぐか

2021年9月16日付のダイヤモンドオンラインの記事がとても興味深かったです。
「いじめ」重大化防止の鍵を握る、観衆と傍観者(https://diamond.jp/articles/-/281864)

 施設における高齢者虐待と、学校等で起こるいじめの構造に類似点があることは、これまで何度も指摘されています。確かに、いじめ研究の世界では有名な「いじめの4層構造論(森田,1985)」を見ると、これは高齢者施設で起こる虐待にもあてはまってるんじゃないかな~、と思います。


※図は「ダイヤモンドオンライン(2021年9月16日)」より引用

「いじめの4重構造論」では、「①被害者」、「②加害者」の他に、いじめをあおる「③観衆」というグループがあり、さらにその外側には、見て見ぬふりをする「④傍観者」というグループがあると考えます。
 上記の記事を書かれた真下さんという方は、森田の概念図をアレンジし、学校でのいじめをなくしていくためには、4層構造の一番外側の「傍観者」という人たちが「小さなNo」をたくさん発信することが大事で、この発信によっていじめを許容しない空気が出来ていく、ということが書かれていました。

 これを高齢者虐待の現場にあてはめてみると、「観衆」の部分には加害者に同調してしまう職員の存在があり、「傍観者」の部分には、おかしいと思っていても声を出さない職員さんの存在があると解釈できます。同僚や上司の不適切なケアを注意するのは難しい、と感じてる職員さんが多いと思いますが、勇気をもって皆で「小さなNo」を発信すること、そして、誰かの「小さなNo」をリーダーさんが気づいて話を聞いてあげることが、高齢者虐待を防ぐためにとても大切なことだと思いました。