研修担当者のブログ

2023.05.23

お役立ち情報 人材育成プログラムや研修カリキュラムの考え方 組織開発

組織開発の4つの手法

前回のブログでは、組織における人材育成の考え方のひとつ「組織開発」の考え方について書きました。
今回は、ピーエムシーの「チームリーダー育成プログラム」が、組織開発の考え方をどのように取り入れているのかについて、説明します。

まず、ピーエムシーの「チームリーダー育成プログラム」は、介護現場の現状を踏まえ、プログラムのレベルを大きく4つに分けています([表1]参照)。チームメンバー全員で取り組みを進める前に、まずはリーダーがある程度力をつける必要があると考え、プログラムレベル1では、リーダーの意識変容を目標に設定しています。

[表1]チームリーダー育成プログラムの4つのレベル
レベル4 業務改善を通して部署改善のPDCAサイクルを習慣化できる
レベル3 業務改善を通してチームを成長させる働きかけができるリーダーになる
レベル2 部署のメンバーの成長支援とメンタルケアができるリーダーになる
レベル1 前向きな気持ちで上司や部下と関わることができるリーダーになる

また、レベル1の目標達成のために、色々な取り組みを行うのですが、「組織開発の4つの手法」という考え方に沿って「チームリーダー育成プログラム」の取り組み内容を整理したのが[表2]です。
限られた時間の中で一度に色々な取り組みをすすめることは難しいので、優先順位を決めて取り組みを進めています。南山大学の中村和彦さんが書かれているように、組織開発には「基盤づくり」「現在の問題解決・業務遂行」「将来」に向けた実践が含まれてるため、取り組みを成功させるためには正しい順序で進めることも大事なことだと考えています。

[表2]組織開発の4つの手法とピーエムシーの実践
働きかけの手法 具体例 TL育成プログラムで実践している事
ヒューマンプロセスへの働きかけ サーベイ・フィードバック
チーム・ビルディング
サーベイ・フィードバックの考え方を参考に、受講者の性格やストレス傾向を診断し、結果をもとに対話を行う。受講者が自己理解と他者理解を深めることで「自分なりのリーダーシップ」をイメージできるようになる。
技術・構造的働きかけ QC活動・ダウンサイジン
業務デザイン・職務再設計
一年目はリーダーの対人スキル向上、チームの「タテヨコナナメ」の関係性向上を優先させるため、ここには手を付けない。
人材マネジメントによる働きかけ リーダーシップ・トレーニング
コーチング
コーチング・ティーチング・カウンセリングの考え方を学び、関連してアサーションやファシリテーションの概要を学ぶ。これらの学びを踏まえて対人スキルを向上させるためのアクションプランを立案・実践する。
戦略的働きかけ 組織文化の変革
知識マネジメント
まずは自法人の理念・方針・事業計画を理解する。理想と現実のズレを埋める目標設定を学ぶ。自部署メンバーの思いを知り、ボトムアップできるリーダーを目指す。

組織開発に関する研修の内容はどうしても抽象的なものになりがちなので、なるべく具体的に、そして学んだことが仕事だけでなく「私生活を含めて色々な場面で役に立つよね!」という視点も入れつつ、今年度も「チームリーダー育成プログラム」をすすめていこうと考えています。

参考文献
1)「組織開発の特長とその必要性」南山大学人文学部心理人間学科教授 中村和彦
2)「組織開発の4つの手法」中小企業の社員研修・人材育成「ミラクス」
https://millacs.net/four-methods-of-organizational-development/