研修担当者のブログ

2024.03.31

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経験者が語る、介護現場の新人職員育成のポイント

1.新人職員に対するアドバイス

[はじめの1か月は

・まずはご利用者の名前と顔、ADL、職員の名前を覚えることが最優先です。
1日に覚える人数の目標を決めておくのも良いかと思います。
なるべく利用者と多く話せる時間を作り、利用者を知ってください。

 ・仕事がなかなか覚えられなくても気にしないで大丈夫です。それよりも挨拶や返事をしっかりしましょう。

 

2か月~3か月目は

・指導者でなくても良いので、話しかけやすい職員を見つけてください。
悩みなど聞いてくれる職員がいるとだいぶ気持ちが楽になります。
分からないことはそのままにしない。利用者に危険を与える可能性があるためです。

 ・新人は初めの3ヶ月ぐらいが一番大変だと思いますが、気を張りすぎず、たくさんの利用者や職員と積極的に交流を持つと良いです。

 

4ヶ月目以降は

・自分ばかりができないと焦らないでください。
私も新人の頃はそうでした。たくさん失敗しながらも少しずつできることが増えていくので大丈夫です!

 ・何事にも疑問を持つ習慣、自分で考える習慣をつけると良いと思います。
そうすることで自分の成長につながったり、気づきがチームやご利用者の改善事項につながったりするからです。

 ・分からないことはそのままにせずに聞いてください。
すぐに聞くことが難しければ、後で時間がある時に聞いたり、前もって「あとで〇〇を教えて下さい」などと、聞く時間をつくってもらえるように事前に伝えておくと良いでしょう。

 ・いつまでも受け身でいるのではなく、業務に慣れてきた頃には、自分から「〇〇してもいいですか?」など、他の職員に積極的に声をかけられるようになると、より成長することができます。

 ・介護職は気づきが大切です。
顔色・表情・話し方など利用者の小さな変化に気づけないと利用者の急変やトラブルにも繋がります。
日々ご利用者の様子を観察していきましょう。

 

2.指導担当者に対するアドバイス

[はじめの1か月は

・困ったらメンターに相談しましょう。
一番近くで見守ってくれていると思うし、相談にも乗ってくれると思います。

 ・指導者は意識して「新人さんが話しかけやすいオーラ」を出すことを意識すると良いと思います。

 ・最初の頃は、新人との関係もできていないため、まずは新人と関係を築いていくことが重要だと思います。

 ・はじめの1ヶ月、教えることが多く大変だと思いますが、新人が少し慣れてきて、できることも増えてきた3ヶ月目ぐらいが新人職員にとっては大変な時期だと思います。
この時期のフォローが大事です。

 ・新人は色々と覚えることが多いので、「労いの言葉」や「ありがとうの言葉」をかけてあげてほしいと思います。

 

2か月~3か月目は

・同じ部署に指導者を経験したことがある人がいれば、その人に相談をしましょう。
新人を個人として見て、他の職員や新人と同じと一括りに考えず、新人の指導方法は何があっているのかをチームや上司と一緒に考えていくことが大事です。

 ・指導者も無理しないでください。
いっぱいいっぱいになったら少し休んでください。

・根拠を元に教えて欲しいです。
W1H「〇〇とは何か」「なぜ〇〇が大事なのか」「〇〇はどのような手順で」

 ・根拠をすごく聞かれるが、答えられない事もあるので勉強しておいた方が良いです

 ・パソコンが得意な先輩、レクや作品作りが得意な先輩、それぞれの得意分野があるので、職員の情報を教えてあげてください。

 ・職員によって教えることが違っていることがありますが、それはチームでケア方法を統一できるチャンスです。

 

4ヶ月以降は

・新人が失敗した時などは、頭ごなしに決めつけや勝手な解釈をせず「どうしてそうしたのか」理由を聞きましょう。

 ・新人育成は指導者だけでなく、チームで行うものです。
初心にかえって学ぶ「良い1年」になると思います。

 ・ひとつのことを教えるだけでなく、それに関連したことも教えたり確認していくと良いです。

  

以上、指導担当者研修の受講者の皆さんが書いてくださった新人職員・指導担当者へのアドバイスを紹介させていただきました。

いかがだったしょうか?
皆様の事業所で参考になりそうなフレーズがあれば是非伝えていただければ幸いです。

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。